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twitterでの出来事

22年11月30日

最近、twitterで整形外科のある先生が、

しきりに「そもそも骨盤矯正ってなんなの?」という投げかけとともに、

パーソナルトレーナーの「こうやって骨盤を整えましょう」というエクササイズの紹介に、

批判的なコメント付きでリツイートしているのを、いくつも見かけました。

 

また、『骨盤矯正』の文言を使用している宣伝・広告のあり方に甚だ遺憾であるという主張。

 

それは、一般の方々に何となくよさそうなイメージというだけで、

中味のないサービスを提供しているのではないかということです。

 

確かに、今では『骨盤矯正』というワードは市民権を得ています。

情報の受け手であるみなさんはともかく、

送り手であるサービス提供者が、その言葉自体にそのような疑問符があることを理解されずに使用されていることに、

医師としては我慢ならないのでしょう。

 

医師の主張は、

「骨盤は歪むことはないので、それを矯正するのはおかしい」ということです。

 

しかし実は、このことは昔から医学界から指摘されてきたことで、

20年以上前、私がカイロプラクティックの専門学校の学生だった頃、

慈恵医大から解剖学の先生が来て教えてくださっていたのですが、

「みなさんには申し訳ないのですが、仙腸関節(注)は動きません。」と、

カイロプラクティックの立場を理解しつつ、

医師としての立場を崩していなかったのを覚えています。

解剖学書を編纂するほど偉い先生でしたが、

決して硬直な態度ではなく、学生からは慕われていました。

飲みの席で、先の名文句を引き出させて笑いが起こるという空気感でした。

 

話を戻すと、

件の医師が提起している今までは交わることなく結論のなかった問題が、

現代ならではのtwitterという発信という方法で投げかけられているということでしょう。

 

私も 『骨盤矯正』を使っている以上、

この問題に真摯に向き合っていきたいと思います。

 

 

(注)仙腸関節

骨盤は骨盤という一つの骨ではなく、仙骨を真ん中に寛骨が左右から挟み込む3つの骨で構成されていて、

寛骨は思春期までは腸骨・坐骨・恥骨に分かれていたものが癒合して一つになっています。

寛骨の腸骨部分と仙骨との間は関節になっていて、仙腸関節という解剖学的名称になっています。

骨盤が歪むとは、この仙腸関節の動きの不具合として言う場合が多く、

したがって矯正とは、仙腸関節の不具合を外からの力によって改善することを言います。

 

12月の日曜日営業

22年11月30日

2022年も最終月となります。

サッカーワールドカップをいつになく見ていると、

決勝が12月18日なので、仕事の最終日27日(火)まで一週間あまり。

(定休日が水曜なのでその前日までとなります)

一瞬で過ぎ去ってしまわないよう一年を締めくくっていきたいと思います。

 

4日・18日の日曜日は営業いたします。

 

からだすまいる本舗

 

 

歪みの正体は。【続き】

22年11月06日

前回は、タイトルについて書き出したものの、

まさかの回答にたどり着かずで終わってしまいましたので、

今回はリベンジ記事にしたいと思います。

 

まず、身体の歪みというと骨のことを思い浮かべるのではないでしょうか。

そして矯正とは骨の矯正、例えば骨盤矯正とは骨盤という骨を矯正するという理解になる思います。

 

ここで少し考えていただきたいのですが、

歪みというのは、一つの骨が曲がったり変形したりすることではありません。

O脚をイメージしても、

大腿骨(ももの部分)がOの上半分で、脛骨(すねの部分)が下半分で、

足という一本の骨が曲がっているのではなく、少なくとも2本の骨で曲がっています。

そして、膝の関節が2本の骨をつなぐ役割となっています。

つまり歪みとは、関節をつなぎ目とした2本の骨のつながり具合のことを指していることがわかります。

 

骨の歪みを矯正するという時、

「2本の骨のつなぎ役の関節を中心に手を加えるということである」

そして

「2本の骨のつながり具合を改善することである」

と言えば、ほとんど異論の出ない説明となるでしょうか。

 

次に「つながり具合 」の話ですが、

そもそもの話で、関節はなぜそこが関節なのかというと、

曲がる必要があった時に、

一本の固い骨が折れ曲がったり元に戻ったりするのではなく、

2本に分かれ、その間が関節となったはずです。

 

なぜそこに関節があるのかというと、動くためであり、

「関節=動く機能 」と言えます。

 

骨の歪みが関節の問題ならば、

骨の歪みは機能の不具合と言えそうです。

強調したいのは、

骨の歪みは、目に見える形状のことではなく、

目に見えない機能であるということです。

なぜ、レントゲンに写らない不具合を、

歪みと称して矯正しているのかが分かってもらえたと思います。

 

調子がいいのでまだまだ続けますが、

ここからは少し専門的になりますので、

深く知りたい人は読み進めてみてください。

 

先ほど 「関節=動く機能 」といいましたが、

関節を理解するにはもう一つ大事なことがあります。

 

2本の骨を左右からつかんでその間の関節を中心に動かしても、

矯正というほどのインパクトは起こりません。

今度は、関節の形状に注目するのですが、

解剖学的な分類はさておき、

重力線という方向性に従っています。

単純化すると、だるま落としのように骨が積み重なって骨格となっています。

 

重力という力学が、関節の形状を作りだし、

すなわち関節の機能であると言えるのです。

 

関節の機能は二つ。

「動き」と「支持」となります。

 

これを踏まえて矯正するのですが、

先ほどの2本の骨を左右から両側でつかんで動かす時に、

左右から関節に向けた力を加えながら動かします。

この 「左右から関節に向けた力 」が重力という力の流れになります。

2本の骨に重力という力の流れが加わったとき、

とても不思議なことが起こります。

なんと、関節が自ら正しくつながろうとするのです。

それは自然に自発的な動きです。

この変化はとてもダイナミックで、

施術を20年やってきても、いつも感動します。

相手にしているのは、モノではなく生体なんだと感じられます。

 

 

歪みの正体は。というタイトルで書いていますが、

私自身がお話できるのはここまでです。

この先のことがもっともっとあって、

それを説明できる人にゆだねたいと思います。

11月の日曜日営業

22年11月06日

20日の日曜日は営業致します。

 

13日・27日はお休みとさせていただきます。

水曜日は定休日です。