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施術風景

歪みの正体は

22年10月02日

厳しい残暑のなかった9月から10月に入りました。

今日は久しぶりに気持ちの良い秋晴れですね。

 

表題の件についてですが、

【からだの歪み 】という言葉がまず市民権を得てきた中にあって、

そもそも歪みとは?という疑問になるのは当然のことで、

こちらに見える患者さんにはよくお話していることを、

改めて書き起こしたいと思った次第です。

 

みなさんが施術受けた際、

施術者の説明が、

『歪みが原因なので、歪みを矯正すれば痛みは治ります。』というものだと、

シンプルだけど、モヤっとする方もいると思います。

それは、ある程度、色々な施術受ける機会があれば、

それが通り一遍の説明であることに気が付くからです。

すると、下記のような突っ込んだ疑問が出てきます。

 

疑問その①

歪みって治るんですか?

疑問その②

矯正しても戻るんじゃないですか?

疑問その③

みんな歪んでいるんじゃないんですか?

 

これらを説明するのに、

身体の知識を使わずにシンプルに答えるのであれば、

ますます難解になってしまいます。

 

なので必要最低限、次のことを知っていただきたいと思います。

①身体は骨格を中心として動く構造でになっていること。

②動きとは意識のない動きまで含まれていること。

 

構造というと、建物などしっかり動かない物のイメージですが、

身体は、静止状態から動作までできるメカニズムを備えていることが非常に特徴的です。

植わっている植物から、栄養を求めて動き回る動物の差が、

まさにここにあります。

 

動きは意識して動かすことばかりではありません。

歩行の際の手足それぞれを意識的に交互にしている人はいないと思います。

自然に「そうなっている」動きが圧倒的に多いのです。

 

そもそもの自然の動きに個々人の無意識の癖や習慣の違いが長年にわたるので、

それが構造にまで現れることになります。

つまり動きという形でないものが、形になるのが歪みなのです。

 

歪み自体はそこまでネガティブなものではありません。

ただ、許容範囲を超えてくると痛みという危険信号が出ます。

 

歪みに起因した痛みというのは、基本的に根深いものと思ってもらっていいのですが、

必ずしも歪んでいるから痛むわけではありません。

実は、痛みの半分以上は歪みとは関係ないところで起こっています。

申し訳ありませんが、その先は個々人の事情となります。

 

あえて、「歪みの正体は」というタイトルで書き出しましたが、

施術風景にもう少し丁寧なやり取りが必要であることを、

自分で反省する内容になってしまいました。

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