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施術風景

立つ、歩く、座る。日常動作

23年08月30日

痛みやつらさはその人だけの感覚で、他人にはわかりません。

それは痛みやつらさを改善するのが目的の施術でも同じです。

 

では、施術者は何を指標に施術をしているのでしょうか。

「それって触ってわかるんですか」と言われるように、

まずは状態の判断があります。

 

そして施術をして、状態が改善した、もしくはしていくと判断できたら、

動いてもらいます。

この時に「はい動いてみて」と言ってもどうしたらいいのかわからないので、

施術前にかがんだり反ったりひねったりして、どの動きで痛みやつらさ、

もしくはなにか違和感があるかを確認してもらっています。

施術の前後で比較できれば、みなさんにも改善がわかりやすいと思います。

 

しかし、施術の指標はそれだけではありません。

日常における基本動作、立つ、歩く、座るがうまくできているかどうか、

みなさんの無意識の癖を見つけ出し、お互いに共有できれば、

その改善を施術の目標をします。

 

何故、痛みやつらさが起こるのかの大半は、

立つ、歩く、座るの無意識の癖にあり、

それを改善していくことが整体・カイロプラクティックなのです。

歪みの正体は

22年10月02日

厳しい残暑のなかった9月から10月に入りました。

今日は久しぶりに気持ちの良い秋晴れですね。

 

表題の件についてですが、

【からだの歪み 】という言葉がまず市民権を得てきた中にあって、

そもそも歪みとは?という疑問になるのは当然のことで、

こちらに見える患者さんにはよくお話していることを、

改めて書き起こしたいと思った次第です。

 

みなさんが施術受けた際、

施術者の説明が、

『歪みが原因なので、歪みを矯正すれば痛みは治ります。』というものだと、

シンプルだけど、モヤっとする方もいると思います。

それは、ある程度、色々な施術受ける機会があれば、

それが通り一遍の説明であることに気が付くからです。

すると、下記のような突っ込んだ疑問が出てきます。

 

疑問その①

歪みって治るんですか?

疑問その②

矯正しても戻るんじゃないですか?

疑問その③

みんな歪んでいるんじゃないんですか?

 

これらを説明するのに、

身体の知識を使わずにシンプルに答えるのであれば、

ますます難解になってしまいます。

 

なので必要最低限、次のことを知っていただきたいと思います。

①身体は骨格を中心として動く構造でになっていること。

②動きとは意識のない動きまで含まれていること。

 

構造というと、建物などしっかり動かない物のイメージですが、

身体は、静止状態から動作までできるメカニズムを備えていることが非常に特徴的です。

植わっている植物から、栄養を求めて動き回る動物の差が、

まさにここにあります。

 

動きは意識して動かすことばかりではありません。

歩行の際の手足それぞれを意識的に交互にしている人はいないと思います。

自然に「そうなっている」動きが圧倒的に多いのです。

 

そもそもの自然の動きに個々人の無意識の癖や習慣の違いが長年にわたるので、

それが構造にまで現れることになります。

つまり動きという形でないものが、形になるのが歪みなのです。

 

歪み自体はそこまでネガティブなものではありません。

ただ、許容範囲を超えてくると痛みという危険信号が出ます。

 

歪みに起因した痛みというのは、基本的に根深いものと思ってもらっていいのですが、

必ずしも歪んでいるから痛むわけではありません。

実は、痛みの半分以上は歪みとは関係ないところで起こっています。

申し訳ありませんが、その先は個々人の事情となります。

 

あえて、「歪みの正体は」というタイトルで書き出しましたが、

施術風景にもう少し丁寧なやり取りが必要であることを、

自分で反省する内容になってしまいました。

臨月の方増えてます?

22年04月06日

昨日は、今月に入って3人目の臨月の方がいらっしゃいました。

 

背中・肩甲骨が凝り?張り?痛み?という訴え。

 

それまではそんなにおなかの大きさが苦にならなかった方も、

 

臨月になると途端に大きく重くなって、やっとやっとの動作になります。

 

それに抵抗するべく、背中・背骨は後ろに反って耐えています。

 

それをどこかで解消できないか、でも知っているところがない(T_T)

 

探してもはたして臨月を受け入れてくれるのか?

 

未知の出産を目の前にして、

 

これはやっとくべき?なんとかなる?

 

相当な葛藤になります。

 

そんな方でも大丈夫です。

 

当院では私も含め女性のスタッフも妊婦さんに対応できます。

 

横向きで肩関節・肩甲骨、肘、手首の関節を緩めると、

 

背中全体の筋肉が緩む準備をしてくれます。

 

そのまま背中の筋肉を押したり伸ばしたりさすったり、

 

痛みを伴わない施術で、その場の気持ちよさはもちろん、

 

その後が楽になります。

 

初めてのマタニティライフの終盤、

 

不安の軽減にもお役にたてるかもです。

ストレートネックと言われたら・・・

21年02月08日

最近は、「スマホっ首」という言葉が出てくるぐらい、

スマホの長時間利用が原因で、肩こりや首の症状になっているのがわかります。

 

それで整形外科に行って、首のレントゲンを撮ってもらうと、

「ストレートネック」だと言われることが多いです。

 

背骨は前後にカーブしてて、首の部分では前のカーブになっているのが、

そのカーブが真っ直ぐになっているということですね。

 

一瞬、真っ直ぐだといいんじゃないかと思ってしまいますが、

そもそも正常なのが前にカーブしている(前弯といいます)のだから、

じゃあ違うかーと納得させられます。

そして、スマホを見過ぎてるのがダメなんだと整形外科を後にして、

肩こり、首こりの改善にも解消にもなっていないのがほとんどです。

 

からだすまいる的な見方は、

首のカーブを形成しているのはどの部分なのかというのがポイントです。

首の骨も上から下まで7つあるので、

そのうちのどこかがおかしくなっているはずです。

カーブは7つの骨が見事に並んで描く安定したカーブです。

そのうちのどれかが、なぜかみんなと違う方向に向いていると、

カーブは不安定となり、頭の位置が前後にズレ、上下に傾きます。

 

このおかしくなった箇所をみんなと同じ方向に向かせるように矯正・調節をするのです。

 

ストレートネックを、ストレートネックのまま終わらせないでください。

 

 

 

 

 

20年前の骨折の影響

20年12月29日

70代女性が、股関節の痛みでお見えになりました。

立った感じ、左側に重心を寄せ、上体を右側に傾ける姿勢であることをお互いに確認しました。

 

左側の膝が不安定で真っ直ぐに体重が載せられないことが原因でこうなっていますが、

お話の中で、

20年前に左足の甲を骨折して2ヶ月松葉杖であったことが分かりました。

 

股関節の痛みが膝のグラつきから起こり、足首の骨折がその原因という、

人の身体が長年かけて悪くなっていく過程がそこにはあります。

 

これを医療機関では加齢と言います。

そして股関節の痛みの行きつく先は人工関節です。

 

しかし、悪くなっていく過程で手を入れることが出来れば、

そこに行きつくこともありません。

 

加齢をいかに考えるかは本人次第のところで、

身体のことを正しく理解していくことが、

フレイルやロコモティブシンドロームの一助になると思います。

 

 

 

 

マッサージ屋さん泣かせとは

20年11月13日

筋肉を扱うプロフェッショナルはマッサージ師さんですが、

筋肉の固まり方によっては、お手上げされることがしばしばあります。

今日いらした患者さんも、その流れで見えました。

 

仕事でたまに腰痛が出てきて、いつもは自然に治るのが、

今回は中々治らずに、マッサージに行きました。

そこで言われたのが、

『歪んでいるからそれを治さないと筋肉は緩まない」

 

僕らの施術の中心は矯正。骨・関節に加える力です。

そもそもの筋肉と骨・関節の関係を簡単にいうと、

筋肉の両端は骨。別々の骨なので、間が関節になります。

筋肉が固まり方によっては、関節に問題が起きています。

この場合だと、関節の調節、すなわち矯正をしなければ筋肉は緩みません。

 

経験が長く、筋肉をよく知っているマッサージ師さんほど、

緩まない筋肉はすぐ判別します。

 

今日の方も、マッサージ師さんからのバトンを感じました。

泣かせの筋肉も、関節の調節が上手くいき、するすると緩みました。

たぶん、大丈夫です。

 

肥塚

 

ちなみに餅は餅屋ということわざがありますが、

マッサージと整体は、それぞれに深い技術があるので、

どちらかを極めるべく努力していかなくては、一人前になりません。

僕には、マッサージは出来ません。

定期的に背中が痛くなる

20年11月01日

多くの患者さんのお悩みの一つは、繰り返す症状だと思います。

 

「同じ場所がいつも凝るし痛くなる。マッサージで良くなるが、しばらくするとまた同じようになる。」

 

今回の患者さん(40代男性)もその一人。

背中の症状が出てきたのが2,3年前。

数か月に一度はマッサージや整体に行って解消してきました。

 

これを繰り返していくと、やはり何でこうなっちゃうんだろうという疑問がわきます。

これを紐解いていくのがからだすまいる流(^^)/

 

出てくる箇所には、必ず理由があります。

この方の場合もやはりありました。

右膝のおかしさを指摘すると、運動すると膝に来やすいとのこと。

また、いつも左側の足に重心をかけていることを気にされていました。

 

背中の症状に膝が関係してるとは、

にわかに信じがたいことだと、

これを読んだ限りの皆さんの気持ちは分かります。

 

しかし、これを施術を進めていく中で、ご本人が実感していきます。

もちろん、今回も背中の症状はなくなるのですが、

からだすまいるはこの実感がおまけです(^^♪

 

何がどうなって、何でそうなって、じゃどうすればいいのかまで、

分かって生活すれば、この先の繰り返しが必ず変わります。

 

ただ、姿勢を気を付けなければいけないんですねという結論は、

ほとんどの方で状況が変わることがありません。

 

この先まだ何十年も使い続ける身体だからこそ、

使い方を知ることは、代えがたい知恵だと思うのです。

 

肥塚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは肩こりではなかった!

20年09月07日

施術の現場では、目からウロコということが珍しくありません。

普通だったことが普通でなくなるからです。

 

先週にお見えになった方の主訴は、

慢性的な左の肩こりでした。

 

肩こりは、こちらに見える最も一般的な主訴です。

が、左側だけそして痛いとなると、これは一般的ではありません。

 

本人は、もう何年も(何十年という人はまた別)この状態で、

みんなこんなものなのかと・・・

だとしても、ちょっと今つらすぎるし・・・

今からこのつらさだと先が思いやられる・・・

 

症状に対するその人の評価と、診る側の評価が違うことがあります。

身体の感覚は、人と比べることができませんが、

診る側は、正常、通常、自然と比較して判断します。

 

今回の方は、一般的な肩こりいうよりも、

左側の支持機能の低下→肩関節の亜脱臼からくる首・肩の痛みだと判断しました。

支持機能の低下は、見た目、触診に加えて、

10年前の左膝の怪我ということで、確定とさせていただきました。

 

 

 

 

 

腱鞘炎、ばね指、弾発指。

20年07月28日

タイトルの症状が、40代以降の女性に起こりやすいのですが、

最近、何の理由かわかりませんが、集中してお見えになってます。

 

この症状が出る方に多い特徴があります。

それは、グーのつくり方と指の伸ばし方です。

 

正しくはグーは、他の4本の上から親指をかぶせるのですが、

よく親指が他4本指の中に入る方がいます。

また手を開く(指を伸ばす)のに、反り過ぎる方も特徴的です。

 

手を開いたり、閉じたり、あまりどうやってやっているか考えたこともないと思いますが、

この症状の根本的なところは、普段からどうやって手を使い、物を触っているかが、

40年、50年にわたって行われてきたことです。

 

使い過ぎというのは、その使い方の中で、起こることなので、

同じ職場や同じことをしててもならない人はなりません。

 

厄介なのは、症状が出てからしか手の負担に気づけないこと。

手や肘から先の腕などは、かなり疲労が蓄積しても肩こりのように感じないものです。

 

当院では指・手首の矯正と手の平の筋肉・筋膜を緩め、

肘や肩、首までのつながりで施術を行います。

また、使い方を改めて知っていただくとスムーズに改善していきます。

正しく恐れる・・・②

20年07月12日

もしコロナに罹ってしまったら・・・

 

インフルエンザよりもつらい病床で、

重症化するのではないかという不安はもちろん、

つらいときにはネガティブになるもので、

もしかしたら死ぬのではないかと思うのかもしれません。

 

NHKスペシャル「タモリ×山中伸弥 人体 VS ウイルス~驚異の免疫ネットワーク~」

 

この間やっていた番組のお話を患者さんがされていて、

ウイルスに侵入に対応する免疫の作用の仕方が、

とても分かりやすく説明されていて、感銘を受けるほどだったそうです。

 

もしコロナではなくとも発熱の際には、ただつらい苦しいだけでなく

免疫が戦っているイメージがこの方の頭には浮かんでくるでしょう。

そして、それが少なからず精神的に作用して、治り具合も違うのではないかと思います。

 

分からない、知らないことが怖さになっているコロナ渦です。

垂れ流される情報に振り回されることもありますが、

基礎的な知識が怖さを軽減してくれることは確かです。

 

肥塚