患者さんを診る醍醐味のひとつは、
患者さんの一番の悩みを掘り起こすことです。
初診時、患者さんは症状を訴えます。
しかし、自分の症状を簡潔に言えない場合もあります。
肩こりもするし、腰も痛い…。
今はひどくないけど、なにかとひどくなる…。そんなのがいつからか、いつも間にか・・・。
そんななんとなくのことを
初対面でどこまで言っていいのか…。
何をどうしてくれるかもわからないし…。
患者さんは、整体やカイロに来て、自分の体をどうしてくれるのか
どうなるのかがイメージできずにやってきます。
そんな患者さんに対して、
「ここの骨がズレてているのが原因ですね」と説明すると、
①「あぁ、そうだったんですか!!」(反応よし)
②「あぁ、そうなんですか。」(普通)
③「はぁ、そうですか・・・」(いまいち)
この中で、施術側として一番うれしいのはもちろん①。
でもその割合はあまりにも少なく、ほとんど②③となります。
つまり、患者さんが説明を受けて納得できるということは、
普通に少ないいうことです。
でも、もう少し患者さんの話を聞こうとした時、
「腰も痛いけど、それよりも首が最近ひどくなって来ている気がします。
そういえば、回してよく鳴らします。
前よりも増えてますね。
でも、鳴らすの良くないんですよね?
パソコンの仕事なので、目からも来てるのかも…。」
こんな風に患者さんが、自分の症状について振り返りながら色々と気が付くことで、
悪さをはっきりと自覚してゆきます。
それに対して骨や筋肉の状況を説明してゆくと、患者さんの耳への入り方も違うものとなります。
要は、聞くこと。
かなり慎重な人でも
かなり警戒されてても、
その距離を自ら歩み寄っていくことだと思います。
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