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『骨盤矯正』の難しさ

21年02月10日

最近は、 『骨盤矯正』という言葉があちこちの看板やのぼりで見られるようになりました。

朝霞市は、埼玉県でも数少ない人口増加の街で、

ファミリー世帯、子育て世帯が増えています。

2,3年前には、黒目川近くに『あさか産婦人科』もできました。

当院でもマタニティから産後のケアまで、

女性にとって大きなライフイベントをサポートしています。

 

『骨盤矯正』が一般的になるにつれて、

どこでもできることのようになってしまっていますが、

技術にはかなりの幅があり、状態のレベルに応じて提供しています。

状態のレベルとは、簡単なところから難しいところまで

7~8段階ぐらいあるのが実感です。

 

患者さんがお見えになったときの状態は、

お見えになったきっかけだけの状態ではありません。

過去からの骨盤が、どのようであったかを下地にして今が起こっています。

妊娠、出産の前に腰痛があったかなかったか、

状態の評価は大きく関わります。

 

骨盤矯正のイメージ的には、元の形に整える感じですが、

形は目安です。症状があるなしに関わらず骨盤矯正の目的は、機能の回復です。

機能を果たすための物理的な形が骨格だったり関節なのですが、

もっというと筋肉や内臓も、その形は機能のためだったりします。

 

機能の不具合の程度により症状が出るので、

必要な骨盤矯正のレベルも様々です。

でも、患者さんと施術者、目標は同じはずなので、

お互いにコンセンサスを取りながら進めていくものです。

 

ご自身にあった骨盤矯正かどうか、

理解して受けられていることが大事です。

 

 

 

 

ストレートネックと言われたら・・・

21年02月08日

最近は、「スマホっ首」という言葉が出てくるぐらい、

スマホの長時間利用が原因で、肩こりや首の症状になっているのがわかります。

 

それで整形外科に行って、首のレントゲンを撮ってもらうと、

「ストレートネック」だと言われることが多いです。

 

背骨は前後にカーブしてて、首の部分では前のカーブになっているのが、

そのカーブが真っ直ぐになっているということですね。

 

一瞬、真っ直ぐだといいんじゃないかと思ってしまいますが、

そもそも正常なのが前にカーブしている(前弯といいます)のだから、

じゃあ違うかーと納得させられます。

そして、スマホを見過ぎてるのがダメなんだと整形外科を後にして、

肩こり、首こりの改善にも解消にもなっていないのがほとんどです。

 

からだすまいる的な見方は、

首のカーブを形成しているのはどの部分なのかというのがポイントです。

首の骨も上から下まで7つあるので、

そのうちのどこかがおかしくなっているはずです。

カーブは7つの骨が見事に並んで描く安定したカーブです。

そのうちのどれかが、なぜかみんなと違う方向に向いていると、

カーブは不安定となり、頭の位置が前後にズレ、上下に傾きます。

 

このおかしくなった箇所をみんなと同じ方向に向かせるように矯正・調節をするのです。

 

ストレートネックを、ストレートネックのまま終わらせないでください。

 

 

 

 

 

2回目の緊急事態宣言で、変わること変わらないこと。

21年01月11日

2回目の緊急事態宣言がでました。

1回目の時との大きな違いは、コロナへの認識だと思います。
自粛要請の範囲にそれは表れています。
1回目の時には、当院もどうすべきかとても悩ましかったのを思い出します。
それに加えて今回に関しては、業界的にも全く考えないで済んでいます。
今回もその範疇に入る業種の方々には申し訳ないけれども、
とても救われている事態です。
緊急事態宣言といっても、
個人や店舗での対策というのは既に確立されています。
秋ごろの札幌で感染拡大が起こった原因の一つに換気がありました。
先駆けて寒くなった地域で、換気がおろそかになっていったという推測です。
厚労省が掲げている換気の目安というものがあります。
二酸化炭素濃度1000ppm以下
当院では、これを測って換気の実行率を維持しています。

20年前の骨折の影響

20年12月29日

70代女性が、股関節の痛みでお見えになりました。

立った感じ、左側に重心を寄せ、上体を右側に傾ける姿勢であることをお互いに確認しました。

 

左側の膝が不安定で真っ直ぐに体重が載せられないことが原因でこうなっていますが、

お話の中で、

20年前に左足の甲を骨折して2ヶ月松葉杖であったことが分かりました。

 

股関節の痛みが膝のグラつきから起こり、足首の骨折がその原因という、

人の身体が長年かけて悪くなっていく過程がそこにはあります。

 

これを医療機関では加齢と言います。

そして股関節の痛みの行きつく先は人工関節です。

 

しかし、悪くなっていく過程で手を入れることが出来れば、

そこに行きつくこともありません。

 

加齢をいかに考えるかは本人次第のところで、

身体のことを正しく理解していくことが、

フレイルやロコモティブシンドロームの一助になると思います。

 

 

 

 

拡大が止まらない

20年12月22日

2020年も後10日ほど。

12月に入ってから、政府の呼びかけにも関わらず、事態は好転しないまま、

今年は終わりを迎えることになりそうです。

(ヤフーニュースで本日、東京火曜日最多ということです)

 

年末年始のお休みも、皆さん予定もなく過ごされる方が多い感じです。

私もそうですが、毎年恒例の帰省がなくなると、

どう過ごしてよいか考えてしまいます。

 

ただ巣ごもりも、お正月らしいかもと思い始めました。

テレビの音とともに、おせちをつまみに飲んだくれる・・・

自宅で過ごすのは初めてかも。

 

みなさまの感染対策のお正月はいかがですか?

 

マッサージ屋さん泣かせとは

20年11月13日

筋肉を扱うプロフェッショナルはマッサージ師さんですが、

筋肉の固まり方によっては、お手上げされることがしばしばあります。

今日いらした患者さんも、その流れで見えました。

 

仕事でたまに腰痛が出てきて、いつもは自然に治るのが、

今回は中々治らずに、マッサージに行きました。

そこで言われたのが、

『歪んでいるからそれを治さないと筋肉は緩まない」

 

僕らの施術の中心は矯正。骨・関節に加える力です。

そもそもの筋肉と骨・関節の関係を簡単にいうと、

筋肉の両端は骨。別々の骨なので、間が関節になります。

筋肉が固まり方によっては、関節に問題が起きています。

この場合だと、関節の調節、すなわち矯正をしなければ筋肉は緩みません。

 

経験が長く、筋肉をよく知っているマッサージ師さんほど、

緩まない筋肉はすぐ判別します。

 

今日の方も、マッサージ師さんからのバトンを感じました。

泣かせの筋肉も、関節の調節が上手くいき、するすると緩みました。

たぶん、大丈夫です。

 

肥塚

 

ちなみに餅は餅屋ということわざがありますが、

マッサージと整体は、それぞれに深い技術があるので、

どちらかを極めるべく努力していかなくては、一人前になりません。

僕には、マッサージは出来ません。

5分走れますか?

20年11月05日

患者さんとのおしゃべりにも、意図・目的があります。

 

上記の質問は、中高年の方に、足腰の弱り方を聞いているのではなく、

運動履歴のない方に、今の自分の体力の認識度を聞いています。

 

運動している方は勿論、今は運動していなくても中学や高校で運動部だった方は、

5分ぐらいは走れるという認識をされていると思います。

 

しかし、苦手、もしくは嫌いだった高校体育以降、運動と全く縁のない方にとって、

5分走れるかどうかは、想像でしかありません。

自分の体力というものを、全く知らずに20代、30代を過ごしています。

 

身体はいつかは衰えていきますが、

40代以降、運動の必要性を身体で感じてきます。

それまでは、頭で運動不足を認識しつつも、危機感までには至りません。

そして、40代でも放置していると、50代ではよっぽどのきっかけがない限り、

始めることはないでしょう。

 

『ロコモティブシンドローム』

『フレイル』

 

ほとんどの中高年の方は、この言葉をご存知だと思いますが、

20代、30代では中々耳に入ってきていないと思います。

それは、自分に関係のない言葉だからですが、

自分の今の体力が今後20年、30年かけて推移していく結果になります。

 

運動のある生活にシフトする。

この課題が、持続可能な社会を作ります。

 

定期的に背中が痛くなる

20年11月01日

多くの患者さんのお悩みの一つは、繰り返す症状だと思います。

 

「同じ場所がいつも凝るし痛くなる。マッサージで良くなるが、しばらくするとまた同じようになる。」

 

今回の患者さん(40代男性)もその一人。

背中の症状が出てきたのが2,3年前。

数か月に一度はマッサージや整体に行って解消してきました。

 

これを繰り返していくと、やはり何でこうなっちゃうんだろうという疑問がわきます。

これを紐解いていくのがからだすまいる流(^^)/

 

出てくる箇所には、必ず理由があります。

この方の場合もやはりありました。

右膝のおかしさを指摘すると、運動すると膝に来やすいとのこと。

また、いつも左側の足に重心をかけていることを気にされていました。

 

背中の症状に膝が関係してるとは、

にわかに信じがたいことだと、

これを読んだ限りの皆さんの気持ちは分かります。

 

しかし、これを施術を進めていく中で、ご本人が実感していきます。

もちろん、今回も背中の症状はなくなるのですが、

からだすまいるはこの実感がおまけです(^^♪

 

何がどうなって、何でそうなって、じゃどうすればいいのかまで、

分かって生活すれば、この先の繰り返しが必ず変わります。

 

ただ、姿勢を気を付けなければいけないんですねという結論は、

ほとんどの方で状況が変わることがありません。

 

この先まだ何十年も使い続ける身体だからこそ、

使い方を知ることは、代えがたい知恵だと思うのです。

 

肥塚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年も後2ヶ月

20年10月31日

 

10月31日。ハロウィン。

ここ何年かは渋谷の様子が楽しみでしたが、

今年はさすがに騒ぐ雰囲気ではないのでしょうか。

 

気がつけば今年もあと2ヶ月で、

最後までコロナ騒動で終わってしまいそうです。

 

変わり映えのない、いつもと変わらない日々も、

人生の大きなライフイベントをこなしていく日々も、

同じく時は流れていきます。

 

 

思いがけず、患者さんに気を使わせてしまいました。

下からの少子化対策

20年09月22日

秋の4連休最終日。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

新政権の目玉の一つに、不妊治療の保険適用が出てきました。

その高額な治療費に若い世帯の経済は疲弊し、

途中もしくは最終断念させられるケースも少なからずあります。

少子化対策と、歓迎されても否定されることのない目的にあって、

世間の注目は集まります。

 

しかし、

最終的には授かりものとして結果にコミットしない不妊治療が、

保険適用になれば懸念されることはないのでしょうか。

 

今日の産経新聞の12面。

Q卵巣未分化胚細胞腫、残存卵巣を切除すべきか

読者からの相談に医師が答える紙面4分の1強を占める記事を見ました。

 

https://www.sankei.com/life/topics/life-36635-t1.html

 

主題の始まりから経過が説明されている中で、

腫瘍のある卵巣の反対側の『卵巣茎捻転』があったという記述。

「卵巣茎捻転は、卵巣の栄養血管が通過する卵巣間膜が360度ほど、何らかの原因でねじれるもの」

 

ついこの間、

施術の中で、この何らかの原因について患者さんとお話しする場面がありました。

 

整体・カイロの現場では、

股関節のトラブルが卵巣への影響を感じることが、実に多くあります。

内科と整形は全く別れているので、医療の現場で相関関係を指摘されることはありません。

卵巣を診る婦人科は、卵巣を診て股関節を診ることはなく、

股関節を診る整形外科は、股関節を診て卵巣を診ることがないからです。

 

しかし、

私たちが感じる股関節から卵巣への影響というのにも問題があります。

医学的根拠やエビデンスというものがそもそもありません。

 

経験的に培ってきた私たちの感覚を根拠とできるのは、

患者さん側の理解があってこそなのですが、

この方も左の股関節のトラブルがあったことは想像に難くはありません。

そして、2月に内科クリニックで便秘と診断されたもっと以前からそれはあります。

腰痛や股関節の周囲の疲れやすさなどですが、

ご自身では気が付かないうちに内科的に影響し続けるものです。

 

将来的な妊娠・出産のためにはもちろんですが、今現在お悩みなのであれば、

整体・カイロも考えるというのは、決して非合理的ではないと思います。

家計にも国の財政にも、なにより身体の負担面で・・・

 

言いたいことがたくさん出てきて、

肝心のテーマから外れて終わってしまいました。

テーマの結論は、

保険適用で、受診ハードルが下がるのはいいことばかりではないのかもということです。

自分自身の身体のことを将来のこととして考えていくこと。

これが安易にならなければいいのですが・・・