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20年前の骨折の影響

20年12月29日

70代女性が、股関節の痛みでお見えになりました。

立った感じ、左側に重心を寄せ、上体を右側に傾ける姿勢であることをお互いに確認しました。

 

左側の膝が不安定で真っ直ぐに体重が載せられないことが原因でこうなっていますが、

お話の中で、

20年前に左足の甲を骨折して2ヶ月松葉杖であったことが分かりました。

 

股関節の痛みが膝のグラつきから起こり、足首の骨折がその原因という、

人の身体が長年かけて悪くなっていく過程がそこにはあります。

 

これを医療機関では加齢と言います。

そして股関節の痛みの行きつく先は人工関節です。

 

しかし、悪くなっていく過程で手を入れることが出来れば、

そこに行きつくこともありません。

 

加齢をいかに考えるかは本人次第のところで、

身体のことを正しく理解していくことが、

フレイルやロコモティブシンドロームの一助になると思います。

 

 

 

 

拡大が止まらない

20年12月22日

2020年も後10日ほど。

12月に入ってから、政府の呼びかけにも関わらず、事態は好転しないまま、

今年は終わりを迎えることになりそうです。

(ヤフーニュースで本日、東京火曜日最多ということです)

 

年末年始のお休みも、皆さん予定もなく過ごされる方が多い感じです。

私もそうですが、毎年恒例の帰省がなくなると、

どう過ごしてよいか考えてしまいます。

 

ただ巣ごもりも、お正月らしいかもと思い始めました。

テレビの音とともに、おせちをつまみに飲んだくれる・・・

自宅で過ごすのは初めてかも。

 

みなさまの感染対策のお正月はいかがですか?

 

マッサージ屋さん泣かせとは

20年11月13日

筋肉を扱うプロフェッショナルはマッサージ師さんですが、

筋肉の固まり方によっては、お手上げされることがしばしばあります。

今日いらした患者さんも、その流れで見えました。

 

仕事でたまに腰痛が出てきて、いつもは自然に治るのが、

今回は中々治らずに、マッサージに行きました。

そこで言われたのが、

『歪んでいるからそれを治さないと筋肉は緩まない」

 

僕らの施術の中心は矯正。骨・関節に加える力です。

そもそもの筋肉と骨・関節の関係を簡単にいうと、

筋肉の両端は骨。別々の骨なので、間が関節になります。

筋肉が固まり方によっては、関節に問題が起きています。

この場合だと、関節の調節、すなわち矯正をしなければ筋肉は緩みません。

 

経験が長く、筋肉をよく知っているマッサージ師さんほど、

緩まない筋肉はすぐ判別します。

 

今日の方も、マッサージ師さんからのバトンを感じました。

泣かせの筋肉も、関節の調節が上手くいき、するすると緩みました。

たぶん、大丈夫です。

 

肥塚

 

ちなみに餅は餅屋ということわざがありますが、

マッサージと整体は、それぞれに深い技術があるので、

どちらかを極めるべく努力していかなくては、一人前になりません。

僕には、マッサージは出来ません。

5分走れますか?

20年11月05日

患者さんとのおしゃべりにも、意図・目的があります。

 

上記の質問は、中高年の方に、足腰の弱り方を聞いているのではなく、

運動履歴のない方に、今の自分の体力の認識度を聞いています。

 

運動している方は勿論、今は運動していなくても中学や高校で運動部だった方は、

5分ぐらいは走れるという認識をされていると思います。

 

しかし、苦手、もしくは嫌いだった高校体育以降、運動と全く縁のない方にとって、

5分走れるかどうかは、想像でしかありません。

自分の体力というものを、全く知らずに20代、30代を過ごしています。

 

身体はいつかは衰えていきますが、

40代以降、運動の必要性を身体で感じてきます。

それまでは、頭で運動不足を認識しつつも、危機感までには至りません。

そして、40代でも放置していると、50代ではよっぽどのきっかけがない限り、

始めることはないでしょう。

 

『ロコモティブシンドローム』

『フレイル』

 

ほとんどの中高年の方は、この言葉をご存知だと思いますが、

20代、30代では中々耳に入ってきていないと思います。

それは、自分に関係のない言葉だからですが、

自分の今の体力が今後20年、30年かけて推移していく結果になります。

 

運動のある生活にシフトする。

この課題が、持続可能な社会を作ります。

 

定期的に背中が痛くなる

20年11月01日

多くの患者さんのお悩みの一つは、繰り返す症状だと思います。

 

「同じ場所がいつも凝るし痛くなる。マッサージで良くなるが、しばらくするとまた同じようになる。」

 

今回の患者さん(40代男性)もその一人。

背中の症状が出てきたのが2,3年前。

数か月に一度はマッサージや整体に行って解消してきました。

 

これを繰り返していくと、やはり何でこうなっちゃうんだろうという疑問がわきます。

これを紐解いていくのがからだすまいる流(^^)/

 

出てくる箇所には、必ず理由があります。

この方の場合もやはりありました。

右膝のおかしさを指摘すると、運動すると膝に来やすいとのこと。

また、いつも左側の足に重心をかけていることを気にされていました。

 

背中の症状に膝が関係してるとは、

にわかに信じがたいことだと、

これを読んだ限りの皆さんの気持ちは分かります。

 

しかし、これを施術を進めていく中で、ご本人が実感していきます。

もちろん、今回も背中の症状はなくなるのですが、

からだすまいるはこの実感がおまけです(^^♪

 

何がどうなって、何でそうなって、じゃどうすればいいのかまで、

分かって生活すれば、この先の繰り返しが必ず変わります。

 

ただ、姿勢を気を付けなければいけないんですねという結論は、

ほとんどの方で状況が変わることがありません。

 

この先まだ何十年も使い続ける身体だからこそ、

使い方を知ることは、代えがたい知恵だと思うのです。

 

肥塚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年も後2ヶ月

20年10月31日

 

10月31日。ハロウィン。

ここ何年かは渋谷の様子が楽しみでしたが、

今年はさすがに騒ぐ雰囲気ではないのでしょうか。

 

気がつけば今年もあと2ヶ月で、

最後までコロナ騒動で終わってしまいそうです。

 

変わり映えのない、いつもと変わらない日々も、

人生の大きなライフイベントをこなしていく日々も、

同じく時は流れていきます。

 

 

思いがけず、患者さんに気を使わせてしまいました。

下からの少子化対策

20年09月22日

秋の4連休最終日。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

新政権の目玉の一つに、不妊治療の保険適用が出てきました。

その高額な治療費に若い世帯の経済は疲弊し、

途中もしくは最終断念させられるケースも少なからずあります。

少子化対策と、歓迎されても否定されることのない目的にあって、

世間の注目は集まります。

 

しかし、

最終的には授かりものとして結果にコミットしない不妊治療が、

保険適用になれば懸念されることはないのでしょうか。

 

今日の産経新聞の12面。

Q卵巣未分化胚細胞腫、残存卵巣を切除すべきか

読者からの相談に医師が答える紙面4分の1強を占める記事を見ました。

 

https://www.sankei.com/life/topics/life-36635-t1.html

 

主題の始まりから経過が説明されている中で、

腫瘍のある卵巣の反対側の『卵巣茎捻転』があったという記述。

「卵巣茎捻転は、卵巣の栄養血管が通過する卵巣間膜が360度ほど、何らかの原因でねじれるもの」

 

ついこの間、

施術の中で、この何らかの原因について患者さんとお話しする場面がありました。

 

整体・カイロの現場では、

股関節のトラブルが卵巣への影響を感じることが、実に多くあります。

内科と整形は全く別れているので、医療の現場で相関関係を指摘されることはありません。

卵巣を診る婦人科は、卵巣を診て股関節を診ることはなく、

股関節を診る整形外科は、股関節を診て卵巣を診ることがないからです。

 

しかし、

私たちが感じる股関節から卵巣への影響というのにも問題があります。

医学的根拠やエビデンスというものがそもそもありません。

 

経験的に培ってきた私たちの感覚を根拠とできるのは、

患者さん側の理解があってこそなのですが、

この方も左の股関節のトラブルがあったことは想像に難くはありません。

そして、2月に内科クリニックで便秘と診断されたもっと以前からそれはあります。

腰痛や股関節の周囲の疲れやすさなどですが、

ご自身では気が付かないうちに内科的に影響し続けるものです。

 

将来的な妊娠・出産のためにはもちろんですが、今現在お悩みなのであれば、

整体・カイロも考えるというのは、決して非合理的ではないと思います。

家計にも国の財政にも、なにより身体の負担面で・・・

 

言いたいことがたくさん出てきて、

肝心のテーマから外れて終わってしまいました。

テーマの結論は、

保険適用で、受診ハードルが下がるのはいいことばかりではないのかもということです。

自分自身の身体のことを将来のこととして考えていくこと。

これが安易にならなければいいのですが・・・

これは肩こりではなかった!

20年09月07日

施術の現場では、目からウロコということが珍しくありません。

普通だったことが普通でなくなるからです。

 

先週にお見えになった方の主訴は、

慢性的な左の肩こりでした。

 

肩こりは、こちらに見える最も一般的な主訴です。

が、左側だけそして痛いとなると、これは一般的ではありません。

 

本人は、もう何年も(何十年という人はまた別)この状態で、

みんなこんなものなのかと・・・

だとしても、ちょっと今つらすぎるし・・・

今からこのつらさだと先が思いやられる・・・

 

症状に対するその人の評価と、診る側の評価が違うことがあります。

身体の感覚は、人と比べることができませんが、

診る側は、正常、通常、自然と比較して判断します。

 

今回の方は、一般的な肩こりいうよりも、

左側の支持機能の低下→肩関節の亜脱臼からくる首・肩の痛みだと判断しました。

支持機能の低下は、見た目、触診に加えて、

10年前の左膝の怪我ということで、確定とさせていただきました。

 

 

 

 

 

エコバッグ使ってみました。

20年08月27日

仕事中の買い物は、大体がレジ袋が必要なくテープで済ましてたので、

有料化になってもさほど困らないかと・・・

 

でも、手づかみで持って帰るのも恥ずかしいぐらいになってきて、

エコバッグを買いました。

しかし、買い物に行くのに財布だけ持って出て、置いてけぼり。

何度か店で「しまった・・・」を繰り返して、

ようやく今日、初めて活用できました。

 

店員さんも、それらしきものを手に持っていると、

「レジ袋は必要ですか 」というのもなく、

「いらないです」という返事もいりません。

 

サービス業的に、店員さんとどれだけスムーズにスマートに気持ちよくやり取りできるかは、

とても気になります。

店員さんは、同じ仲間ですからね。

 

肥塚

 

 

 

子供の抱っこで気を付けたいこと

20年08月04日

この間、道を歩いていると前から子供を抱っこしているお父さんが見えてきました。

 

 

2歳から3歳ぐらいの男の子で、抱っこ紐ではなく、手荷物もありました。

 

これぐらいになっても子供は抱っこしてもらいたいし、

 

どこかに向かうとなると、子供の足でのんびり歩くより抱っこした方が早い。

 

そんな感じの親子とすれ違ったときに、子供が何やらつぶやいています。

 

「くーつー、くーつー。 」

 

 

何も考えずほほえましく聞いてたのですが、

 

少し先に小さな靴が落ちているのが見えました。

 

振り返ると子供が目でその方向を見ています。

 

あわてて靴を拾いに行き、お父さんのところまで戻りました。

 

 

足をぶらぶらさせて靴を落としてしまうことを、

 

子供のこととしてほほえましく思えるのも、

 

そんな時期をとおに過ぎてしまったからでしょう。

 

 

楽な抱っこの仕方とか、いつまで抱っこすればいいのかという、

 

そんな話でなくてすみません。

 

 

肥塚